明日の夜には雪になりそうな予報ですが、これから雨や雪マークを繰り返しつつ、本格的な冬になるのでしょう・・・涙
さて、交流会話題も今回が最後です。
予定では、平倉神楽さんの悪神退治の後は、下舞い・祈祷権現舞のようでしたが、
時間がまだあるということで、急遽?もうひと演目追加となりました。
今回のホスト役、綾内神楽さんの注連切舞(しめきり)です。
演目名から想像できるとおり注連縄を切る所作をイメージしたものと思われますが、
岳神楽では注連縄は斬らず、大償神楽では実際に斬るようです。
などと書きながら、まだ、前段の写真ですが・・・笑
注連切舞はスピード感溢れる荒々しい舞ですが、各シーンで動きがピタリと止まる瞬間があり、
神楽を良くわかっている人達は、そこで掛け声と共に拍手を送ります。
私の場合、その瞬間がわかっていても、拍手する動作をするまでに若干時間がかかるので、
遅れてしまいます。これが手遅れというのかもしれません。笑
冗談はさておき、遠野の飯豊神楽でも注連切を演じ、大償と同様にしめ縄を斬ります。
飯豊の説明では、人間界と神域との境を取り払うということなので、これもまた大償と一緒。
古くから山伏たちによって伝えられたであろう神楽
団体によって、其々の舞に違いが生じつつ、ひとつの味わいとして定着しているのでしょうが、
石鳩岡さんのように、所作に違いが生じないよう弟子神楽との交流をもつことも、
また大切なことだと私も思っています。
おおよそ15分間、ほとんど休みなく動き廻って注連切が終わり、
綾内神楽さんの下舞い
我が家の長女と同い年で、次女と同じ名前の女性です。笑
最後に、三団体揃っての祈祷権現舞
並ぶ時に、綾内さんが端の列に移動しようとしましたが、師匠神楽である石鳩岡さんが、
いいから真ん中で!と、いうようなしぐさをして順番成立
舞うだけでなく、この辺の気配りも子弟の良い関係を感じさせられるシーンでした。
思わず、私も御祈祷してもらおうかと思いましたが、記録係に徹して、終わりとなりました。
みちのく民俗村にあるカヤ葺き屋根の建物には、差しガヤ作業中の建物があり、
また、既にプロに依頼しなければ修復できないものもありで、
お聞きしたところでは、なかなか予算の目処が立たないということでした。
伝承芸能・郷土芸能もまた、これと同じで、内部で伝承できている内は良いのですが、
他団体から教えを乞う状況になると、手弁当だけという訳にもいかなくなるものです。
お互い様の関係を築いていくことが大事なのかもしれません。