9日(土)、10日(日)は菩提寺の一大行事。
本来であれば市内にある神社の例祭等、郷土芸能を追いかけているところですが、
檀家の一人として喜んで参加させて頂きました。
東日本大震災の起った一ヶ月あまり後の2011.4.14に本堂・庫裏が全焼した為、
境内に現存する最古の山門前には長々とした看板が立てられた土曜日
昨年の本堂上棟式とは、うって変わって快晴の秋空のもと、
火災により亡くなられた第三十世大圓慈光大和尚に代わり、
お孫さんの琢宗さんが正式に第三十一世になられる儀式「晋山式」から始まります。
まずは、お寺に到着した琢宗さんを檀家の方々が迎えます。
本堂に入り、御本尊、開山された祖師、そして歴代住職の位牌に挨拶をし、自室となる方丈に入ります。
方丈という言葉から方丈記を思い浮かべますが、部屋とか建物を指す言葉が転じ、
お寺に居る住職をも方丈様と云うようになったようです。
琢宗さんが須弥壇に上がり、晋山開堂式
檀家の皆さん始め私も、60名ほどの和尚様方が集まる場面すら見たこともなく、
まして、儀式のひとつひとつが衝撃的です。
壇上の琢宗さんに対して禅宗らしく問答が始まります。
東和町の小坊主さんを始め、数名が柔硬の問いかけをしましたが、人柄が伝わるような応えを返され、
挨拶も含め、心に残るシーンとなりました。
各式の区切りには方丈様方が一旦退席され、また行列にて入場
本堂内の配置を変え、首座本則茶
この後に行なわれる結制(法戦式)の役目や規則が告げられ、首座という役が行なう
問答の内容が伝えられる儀式
結制(法戦式)
首座に任じられた大樹座元が、琢宗さんに変わって、修行僧からの問答に応えます。
物凄い迫力です!
これにより、大和尚となります。
ここまでが晋山関連の儀式となり、中食
ちょうどSL銀河が境内脇を通過する時間でした。