八戸から南部氏(正式には八戸氏)が遠野に移ってきた直後の諸氏屋敷は市民センター辺りで、
町人の屋敷は一日市と元町(遠野高校北側の通り)しかなかったので順次整備をし、
今の下組町に続き、寛文4年(1644)11月、一組25人の足軽組を四組とし、そのひとつして割出したのが上組丁。
昨夜はそんな経緯で成立した上組町の上同心まつりということで宵宮に出撃です。
小学校の低学年の頃まで住んでいたということもあり、見知った方々から声をかけられます。
「飲んでげ!」と・・・ここで素直に応じてしまうと、「潰れるぐれなら、飲むな!」と、叱られます。笑
さて、この日のターゲットは鱒沢神楽さん
鳥舞と八幡舞を演じました。
と、あっさり宵宮の取材終了です。
というのも、この日は、本来、上同心まつりの鱒沢神楽さんを撮った後、
今年最後となる遠野座での神楽公演ということで似田貝神楽さんに転戦するはずでしたが、
昨夜は似田貝神楽さんの地元、土淵町のお文殊さんも宵宮で、今日が土淵まつり。
そういうことで、遠野座も鱒沢神楽さんが務めることに・・・
夕食後、遠野座に行くと鱒沢神楽の方々から苦笑い。
先ほどの演目と全く同じとのこと・・・笑
まあ、私は記録係ですから・・・
考えてみると鱒沢神楽さんも二演目がまかなえる最少人数だったように思います。
鱒沢の笛吹さんも都合が悪かったようで、ピンチヒッターさんでしたが、
流派?が違うのに、頑張って合わせていました。
同じ神楽だから笛は一緒と思うかもしれませんが、舞も違うので、当然、メロディーも違います。
この日も感じましたが、やはり、神楽の笛吹養成は急務なのではないでしょうか。
最前列でフラッシュ連写で撮るお客さんがいたことから、途中でカラーはあきらめ、
モノクロでの撮影にて今年の遠野座夜神楽は終わりです。