黒森神楽は宮古市山口に鎮座する黒森神社を本拠地とする神楽ですが、
毎年1月から3月までの間、北廻りをした翌年は南廻りというように南北交互に巡行します。
古くは南北朝期の物をはじめとし、文明17年(1485)から昭和16年までの20頭の御隠居様
と呼ばれる獅子頭(権現様)が保存されているというから驚きです。
松本保存会長の軽妙な挨拶で始まり
軽快な手平鉦と笛・太鼓による打ち鳴し
神下ろしの唄が入ります。
榊葉(さかきば)
水神の舞とも呼ばれ、鳥兜をかぶり、榊幣、扇、錫杖を持って舞います。
入門者が最初に舞う基本の舞ということで、この日の舞手は今年で二十歳になる青年です。
黒森神楽に参加して三年目
北上巡行の時より落ち着いていました。
片口の椀に入った酒を錫杖で清め、
宿主さんから喉を潤し、会場の皆さんに廻します。
美味しそうな白い濁り酒でしたが、車で来ていたので遠慮してみました。笑
宮古岩泉方面の七頭舞特有のひねりながら廻る所作がありますが、
これは早池峰系では見られません。
後ろ向きに出てくる三番叟
剣鳥帽子に黒慰面
後ろに反る所作は遠野でも見られますが、
こちらのだと、どこか滑稽に舞いますが、やはり、所変われば・・・です。
休憩までには、まだ一番ありますが、構成の都合で、先に一休みです。笑