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Channel: 「遠野」なんだり・かんだり
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2020 遠野郷八幡宮 例祭

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15日(火)は遠野郷八幡宮の例祭でした。

 

御承知のとおり、現在地に神社が遷宮したのは寛文元年(1661)で、それ以前は松崎町宮代。

遠野郷八幡宮創建八百年誌に興味深い記述があります。

鎌倉時代に遠野を領地とした阿曽沼氏が最初寄宿した場所は、同じ松崎町駒木の堀合で、

後に同町金ケ沢に護摩堂城を築きます。

その堀合には館八幡様と呼ばれる神社が今でもあり、社殿は大正10年に改築され、

その時の棟札には棟梁として小原喜蔵とあります。

喜蔵は正確には喜三で、棟札に記す際は、喜蔵としていたようです。

その喜蔵の父親は東和町の人で小原樗山。

福泉寺本堂、かっぱ渕の常堅寺山門などを手がけた宮大工。

喜蔵が手掛けた市内の神社で著名なのは、附馬牛町荒川駒形神社、同町新山神社があり、

特にも新山神社本殿の桝組と彫刻は一見の価値ありです。

 

さて、話を戻して例祭へ

 

本来の例祭は9月13日が宵宮で、14日が神輿渡御、15日が還御。

近年は市内の一大イベントである遠野まつりに寄り添った渡御・還御になっています。

しかし、遠野まつりが中止となり、例祭そのものはどうなるのだろう?

と思っていたところ、神事は縮小しながらも当然行うということで・・・。

 

神職、氏子役員が列を組み、拝殿前まで歩き、お祓い。

山鳩の鳴き声が聞こえるほど静かです。

 

拝殿に入り、神事

私は故あって中には入りませんでした。

 

外では、この神社の役付き芸能である遠野太神楽さんの奉納が始まります。

 

おかめの舞は無く、獅子舞のみでした。

 

それでも、私には、ありがたや、ありがたや!です。笑

 

同じく、役獅子の駒木鹿子踊りさんもやって来ました!

幟の名前に目が行きます。新里カツ

綾織町新里を姓とし、寛永3年(1791)に初代庄右衛門が遠野の町に出てから三代目の時、

分家となった家の娘がカツ、そのカツの旦那さん清十郎と共に酒屋を営み、

上閉伊酒造や岩手商工、釜石酒造の創立に深く関わります。

 

例祭日和の良い天気

 

拝殿内では、神事が続きます。

 

駒木鹿子踊りさん、拝殿前に移動

近所の人から練習は、していなかったようだと聞いていましたが、流石です!

 

柱がかりも一匹だけで踊りきり

 

元祖角助の威風が感じ取れました!

 

拝殿内の神事が終わり、御神輿ではなく、櫃に神様を移し、拝殿前を三周し、

本殿に神様がお帰りになり、終了。

 

例年通りであれば、馬場を含めた境内を三周し、それから芸能団体のお通り、

その間、参集した皆さんが其々の場所で、飲めや踊れやとなり、遠野で一番熱い一日

になりますが、この思いは必ずや来年に・・・。

 


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