8月に突入。ここ数日、TVでは最低賃金の話が出ていて都市部と地方の格差が益々広がるようです。
ところで7月下旬のこと、鱒沢のSさんが家の整理をするということで、私の好きそうな資料を持ってきてくれました。
S46年3月6日 上鱒沢小学校閉校記念講演 「北上山系に於ける鱒沢の歴史と課題」
講師 岩手大学名誉教授 森嘉兵衛 先生
と、表紙にある講演資料です。
これを読むと不公平の始まりは稲作の向き不向きに関わらず、米を税金の基準にしたことからだとあります。
本来、商品は物そのものの値段と人件費+αで決まりますが、全国チェーン店では一律の値段になっています。
最低賃金が異なるのに商品の値段が同じって、どうなの?
などと思いながら、夜神楽も最終、其の四です。
6演目目が終わったところで、御花御礼口上です。
ここでは地元の塚沢神社例祭の折り、塚沢神楽さんが権現様を持って子供たちと一緒に門打ちして歩いたり、
宵宮では神楽が奉納され、その際、御花を出す人が多く見受けられます。
しかし、先日の大出早池峯神社の宵宮では、ごく少数のお客さんしか、御花を出していませんでした。
義務ではないので無理に出す必要はないと思いますが、気持ちも大事だと思います。
7演目目は、塚沢さんの尊揃の舞
胴は若手です。
6月、祇園の祭りの日に高天原の神々が天照大神のもとに集い、
天孫の事や三種の神器の由来を語り、
天下泰平・豊穣の世になったことを祝って神楽を奏す。と、云う舞いとのことです。
ご夫婦で苧環(おだまき)を演じたお二人も再登場です。
幕裏で舎文(しゃもん)という云い立てを担当することの多い伊藤Yさん、この日は表に出るシーンが多め。笑
7演目目 平倉神楽さんの悪神退治の舞
ニニギノ命が豊葦原の中津国に降臨しようしますが、悪神悪鬼が国土を悩ましていたため、
天穂日命を遣わすが三年経っても帰ってこない。
次に天若彦命と三熊大神を遣わしますが、やはり戻ってこない。
そこで勇猛なタケイカヅチノ命とフツヌシノ命を遣わし、ついに悪神悪鬼を追い払ったという話とのことです。
タケイカヅチノ命とフツヌシノ命が悪神と戦うシーン
後半は面をはずしますが、汗だくの様子でした。
下舞い
遠野の町中で鰻を食べながら一杯飲んでいるであろうメンバーから、まだ電話がないので、
もう少しだけねばります。笑
三柱の権現舞は迫力があります。
宿主さんはじめ、最後まで見て頂いたお客さんの御祈祷をし、
提供して頂いた宿・神楽座を清め
塚沢早池峰神楽の皆さん揃って、御礼の挨拶にて終了です。
町で鰻を食べているメンバーが、そろそろ二次会へ移動する時間、私も、そちらに合流するつもりで
会場を後にしました。笑