13日(土)、鱒沢の鞍迫観音・白山神社の宵宮神楽を観た後、向かった先は下一日市の「とおの物語の館」内の遠野座。
暗くて誰が誰だかわかりにくいですが、この日は宮守町の塚沢早池峰神楽さん。
まずは竜殿の舞です。
アメノトリフネ命とタケミカヅチ命が出雲国伊那佐の小浜に天降りし、豊葦原の中津国の悪しき神々を鎮め、
大国主命に国譲りの大儀を勧めたという神話に基づく舞とのことです。
後半は面をはずしてのくずし舞いとなり、
くぐりっこ
テンポが速く、難なくやってのけたので、あっという間に終わった感じです。
これでお客さんの掴みはOK 笑
ところでここに来る前の鱒沢の鞍迫観音の歴史には、元和8年(1622)の事として、盛岡南部藩の代官として
山谷金右衛門という人が出てきます。
また、「塚澤神社記」齋藤松次郎編には、元禄4年(1691)建立の札に代官として
鈴木源太夫、山屋三左衛門、外川傳左衛門、菊池惣左衛門とあり、
どちらにも「やまや」氏が出ています。ネットの近世こもんじょ館で盛岡藩士の名前を確認すると、
山屋となっており、おそらく鞍迫観音に出てくる「山谷」さんは「山屋」だったのではないでしょうか?
元和8年は、まだ八戸から清心尼公が来る前で、元禄4年はその後ということになります。
ちなみに元禄4年は小友町の山谷観音堂が火災に遭った年でもあります。
二幕目は尊揃舞(みことぞろい)
六月舞とも云われ、祇園祭の日に高天原の神々が天照大神のもとに集い、天孫・ニニギノ命の国譲りの大儀や
三種の神器が伝わる由来を語り、天下泰平・豊穣の世になったことを祝い、
神楽を奏して天照大神をお慰めする舞いとのことです。
胴は伊藤会長から木村君に変り、水無月は祇園の祭りに遭う人は~♪
アメノオシオメノ命とキネノ命、サカラリュウオウの三神が出ると配布された資料にありましたが、
誰が誰だか私にはわかりません。汗
最初に登場したのは女性の神様のようです。
三人で舞い
面をはずして後半へ
滅多に舞いには出て来ないお一人も、この日は登場し、個人的には楽しめました!笑
最後は下舞いからの権現舞
いつもの権現舞とは所作が異なり、三方居権現舞と云うそうです。
行った甲斐がありました!笑
お客さんが胎内くぐりをし、
頭をカミカミして終了です。
さて、塚沢神楽さんですが、例年、地元宮守町塚沢の塚沢神社宵宮に夜神楽を行なっていますが、
神社の別当さんが亡くなったということで、神社で行うことは遠慮し、近くの日立屋さんという店の隣家で、
今月27日(土)午後5時30分頃から、かなりの演目を行うとのことです。